魔女みたい

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先日、半年以上筆跡診断のセッションを継続して受けてくれているお客様から、

 

「平野さんは魔女みたい」「暇つぶしに下界に降りてきてセッションしてる感じ」と言われました。

 

「立場がどんな人であれ、笑いながら苦い薬草を『ほら、これ効くから』と出してくる感じ。」

 

なんだそう

 

 

 

お客様の話によると、

 

「筆跡を通じて平野さんに何かが届いて、それを通訳みたいな感じで伝えてくれる。

文字いたこみたいな。私(お客様)の文字と平野さんの中で何が起きてるのかがさっぱりわからないんですよ💦

 

そして、平野さんて筆跡を見て話を聞くとき、へーみたいな感じで心を見透かしてくる感じがずっとあって。なんなんだろうって思ってたんです。

私が言っていることに影響されることなく、わたしが気づいていない、本当の真実を見つけて、伝えてくれる。 それは一体どこから見つけてくれてるんだろうって思ってたんですけど…。。。それが文字なんですよね。」

 

と思ったとのこと。

 

 

でも、自分では魔法を使っているという感覚は不思議とないんですね。いや、実際魔法は使ってないんですけど

 

筆跡からその方の中身を読み解くときも、カウンセリングの中でその方の中で起こっていることをとらえる時も、大概「なんで分かるの?」と言われるときは、目の前に出されているモノ(文字や空気、なにがしかのキャッチできるモノ)があって、それを言語化している、という感覚です。

 

 

「なんで分かるの?」って、目の前に出されているし、なんなら「あなたがそうだって教えてくれてるよ」っていう感覚なんですよね。受け取ったものをそのまま出している。

 

それが、お客様には魔女のように映ったのかもしれません。

 

 

「平野さんて魔女みたい」が気に入ってるので、今後、魔女感、いたるところで発揮していこうと思います

 

 

自分の筆跡に、何が表れているんだろう?気になった方は筆跡診断、ぜひ受けてみてください♪

 

https://www.reservestock.jp/pc_reserves_v2/courses/24210

 

オーダーメイド例①     「子供の名前を アート作品として飾りたい」

 

 

 

先日、

 

「子供の名前を飾りたいので、筆で書

いてほしい」

 

というご依頼を受けました。

 

命名書のようなカチッとしたものでは

なくて、インテリアとして飾れそうな

のを、とのご希望だったので、早速、

書体やデザインのイメージとお子さん

のお名前の由来や意味などをヒアリン

グ。

 

 

颯(さや)ちゃん

 

何事も前向きに、逆風にも立ち向かっ

てほしい、しなやかかつ凛としたかっ

こよさを持つ女の子になってほしい、

という願いを込めてつけられたとのこ

とで、書体もそれに似合うもので、と

のお話をいただきました。

 

颯爽という言葉に使われるように、

颯にはきびきびとした様という意味も

あるので(旺文社 漢字典より)、そ

辺を頭に入れて、まずは第一案を作成

します。

 

 

 

 

風の縦画でしなやかさを表し、虫の最

終2画に意志の強さを込めてみて。背

景のくるくるした丸は、ヒアリングを

したときにビデオ電話で映してもらっ

たさやちゃんのまんまるな瞳にインス

ピレーションをもらいました。全体的

に女の子らしい丸みを意識したデザイン。

 

 

 

逆境に立ち向かう強さ、を強調したく

てかすれを多用し、風の横画の角度も

右上がりをつよくした表現を用いまし

た。ただ、全部の線がそれだと固くな

ってしまうので、風が前の中は少し丸

めの線で女の子の丸みをイメージしました。

 

 

 

1枚目の書体で、背景を変えたもの。

名前の由来を聞いた中で「しなやかに

立ち回れる子に」というお話を聞いた

ので、粒粒を、さやちゃんが将来出会

うであろう人たちに見立てて、その中

にバランスよく字を配置することで、

その様子を表現しました。

 

 

と、この時点で、お客様に持っていた

イメージと合っているかを確認します。

 

 

 

写真を送信してから、お返事が来るま

での間が、実は結構緊張する時間だっ

たりします(笑

 

そもそも書をオーダーメイドする機会

ってそうそうあるものではないと思う

ので、お客様の頭の中にある書体や出

来上がりに対するイメージは割と漠然

だったりします。

(それは当然だと思います

 

そこでヒアリングをしっかりと行って

お客様の言葉から具体的なイメージを

私の中で起こして、それを形にするの

ですが、やっぱりそこは一度で

100%合致することは至難の業で。

 

なので、一度ラフ版として、

「こういう形で表現してみましたがど

うでしょう?」

 

と出してみて、そこで初めてお客様の

方でも判断基準ができて「ここはもっ

とこうしてほしい」というはっきりと

したご要望が出てくるので、そこで修

正をかけて完成に持っていきます。

 

 

ただ、この段階で、まったくもって希

と違うものを出してしまってはいけ

いので、そういう意味で、お客様の

メージに近いものになっているかど

かが問われる、ピリッとした緊張が

る時間です

 

 

今回は、ラフ版をお見せした段階で、

「曲線より直線、あとかすれが好き」

というお客様の希望が聞けたのと、

背景については、込められた意味がど

ちらとも素敵、と言っていただいて迷

っていらっしゃったことがあったので

こんな形での最終提案をさせていただきました。

 

 

背景は円と粒の2つを合体。

かすれも入れつつ、風の構えは直線で

とした感じを出して、全体的に強い

れどもしなやかな線で書きました。

一番のこだわりポイントは風の一画目。

普段なら丸くはらうところを、直線で

ひいたところです。これによって文字

全体が引き締まった印象になっています。

 

 

 

そして、再度お客様に確認していただくと。

 

「しなやかで、

女性っぽさを感じる!!!」

 

と気に入っていただけました。

 

やったー!と飛び上がるほどうれしい瞬間です

 

ここからは裏打ち業者さんに、色紙仕

てにしてもらって、発送します。

(裏打ちとは こちらをご参照ください→ https://www.ubido.co.jp/SHOP/129456/129488/list.html

 

 

受け取ったお客様からは

 

「色紙の金の縁と、赤の印が入った

ら、ぐっと引き締まってかっこよく

なったし、実物は、よりいいですね!」

 

というご感想をいただきました

 

 

お部屋に飾ったらこんな感じになったそうです♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書のオーダーメイドは、ご依頼からヒ

アリング、ラフ版の制作→修正→完成

まで、大体1か月くらいでの納品にな

ります。

 

すぐに額に入れて飾れる状態でのお渡

しができます。

 

今回のような、お名前のほかにも

好きな言葉等も書きます。

 

色紙大~一般的な書道半紙の大きさは33,000円。それよりも大きいものはお見積もりとなります。

 

 

お気軽にお問い合わせください♪

 

 

 

 

 

 

オーダーメイドも承っています☆

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十書家:いろんなものにいろんなものでいろんなものを書く人

 

 

というコンセプトの下、いろんな素材

にいろんな道具でいろんな言葉や思い

を乗せたいろんなものを創っています。

 

「え、書道ってそんなこともしていいの?」

 

とよく聞かれますが、そういった枠を

どんどん超えるものをどんどん創って

いきたいと日々思っています。

 

 

 

私はいわゆる書の作品とともに、会社

や商品のロゴ作成、名刺のお名前や社

是などといったもの、更にはカテゴラ

イズできないけれども筆文字を使いた

いという際のオーダーメイドもお受け

しています。

 

 

 

 

例えば、

 

 

●子供の名前を、命名書ではなく

  アート作品として飾りたい

 

●自分を鼓舞するための言葉を木に書

いてほしい、又は掛け軸にしてほしい

 

●お客様にお送りするお礼のハガキが

欲しいが、そこに書く言葉から探し

てほしい

 

といったご要望が過去にあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらの時、必ずと言っていいほど、

 

「頼んだことがないからどう伝えたら

いいのか  わからないのだけど。。。」

 

 

と言われることが多いのですが、そこ

はご心配はいりません^^。

 

 

 

ご注文いただく時点で、仕上がりのイ

メージがわきにくかったり、ご希望を

言葉にするのが難しいこともあると思

いますが、その際には、丁寧なヒアリ

ングによって、漠然としたイメージを

具体化させていきます。

 

 

 

ヒアリングでは、お客様が書く対象の

言葉を選んだ背景や、時にはお客様の

こだわりなどもお伺いし、制作に反映

させていきます。

 

対話の中でアイディアが「降りてくる」

ことが多いため、制作過程において、

このヒアリングの時間を非常に大切に

しています☆

 

また、試作品をご覧いただいてからさ

らなるご希望をお伺いし、それに沿っ

て完成させていきますので、イメージ

ぴったりの作品を納品いたします。

 

 

お客様からは

「自分が想像していたものよりもはる

 かに味わい深いものができた」

 

「ヒアリングで自分の好みがはっきり

 していき、欲しかったイメージ通り

 のものを受け取った」

 

といったご感想をいただいています。

 

ぜひご連絡ください

 

 

 

 

 

 

 

 

【題名未決定】

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摺った墨で遊んでいたら、
 
細かいにじみがヴィックスドロップででてくるウィルスみたいな形になってて、
 
そこから全体見まわしたら細い線は右往左往する人々の意識だったり、太いにじみは国家の在り方みたいに見えて、
 
そんでもって左側の余白は見えない未来みたいな、なんだか今の世の中を表してるっぽい作品になったなーと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なにも意識せず遊んでると時々こういうのが出来上がったりするから面白い。
 
 
 
 
 
 
 
題名つけようと思ったけど、コロナ、じゃ身も蓋もないしなあ。。。。。
 
今、じゃあ5年後にピンとこないしなあ。。
 
何がいいかな、これの題名。

 

ちやほや

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最近、この本「努力をやめるノート」を読んでまして。

 



とにかく自分が欲しいものや叶えたいことを書く。


どんなにエゴ的なことでも、どんなに俗なことでも書く。


そして書いて書いて書きまくるうちに目標が達成されますよという内容で。




 

わたしは、森美術館で個展を開きたい!とか、


キャンプ用品充実させたい!とか、


親子3代でヨーロッパに行きたい!とか、


いろいろもろもろ3週間くらいそのノートを書いていたら、



ふっとちやほやされたいが出ました





 

ほへー。

わたし、ちやほやされたかったんだー。

いやー、やばいね、ちょっと認めがたいけどこれ本音だなー。

でもそうはいってもたっぷりちやほやされたら、むふふ、いいなー。






と、ひとりで「ちやほや、ちやほや」と繰り返していた時に、はっとするわけです。


はて、ちやほやってなんだ?


気になる言葉や漢字は調べずにいられない症候群発症。


自分がありたい姿の言葉の意味は知っておかねば!!





~蝶よ花よ~


蝶よ花よとは、親が子供をこの上なく可愛がり、大切に育てるさま。


「ちやほや」は「蝶や花や」の略といわれる。


by故事ことわざ辞典

 

 

 

!!!!!!!


ちやほやって「蝶よ花よ」の略だったんですねー!












知らなかった!



というわけで、まず。




最近は自分自身を蝶よ花よと可愛がって、いい気分で過ごしているところです。



ちやほや、ちやほや。

 

【日常】

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本当は明日行われるはずだった娘の小学校の入学式。

 

直前になって明日は行われないことが決まり、さらに授業開始はGW明けまで延期。

 

加えて平日朝早くに出勤して夜遅く帰ってきていた夫は、半分在宅ワークに。

 

外出自粛に加えてちょっとずつ生活が変わってきている。

 

 

いつ収束するかわからない新型コロナウィルスによって今まで通りとはいかない生活をする中で、テレビで耳にした

 

「早く日常の生活に戻りたい」

 

 
という言葉。

 

 
マスクの在庫を気にすることもなく、子供たちは学校がある日は学校へ行き、仕事もイベントも今までどおりにあるのが普通、な生活。
 
 
でもたぶん、私たちはコロナが世界を席巻する前の生活と全く同じ生活を送ることはないんじゃないかと思う。
 
 
 
 
 
静かに静かに、「普通」が移行し始めているかもしれない。
 
 
 
 

 
 
 
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今回は、震災の時のような物理的な変化が顕著じゃない分、価値観の切り替えの必要は気づかないところで起きてきたりするんだろう。
 
 
例えば、テレワークやオンライン授業が主流になったら,今まで朝と夜にしか顔を合せなかった家族が、ずっと家にいる状態になる。
 
 
それをストレスととって「今までの方がよかった!!」となるか、少しでもみんなで心地よくいられる部屋を作ることに喜びを感じるような状態で過ごすのか、とかみたいな家族のバランスを今までと違った視点で見る必要が出てくるとか。
 
 
そういう、今もそうなることが想定できることや、そうじゃないことも含めて。

(なんだろう、オンラインでできることが増える、くらいしか浮かばないけど、食料調達の在り方とか、土地の価値とか、国境の定義とか?)

今はまだ「ちょっといつもと違う状態だからやってること」に見えるものが、もしかするとがこれからの日常になるかもしれない。

 

 

良くも悪くもこの状況を乗り切るために色んなことが変化したしこれからも変化していくだろう。

 

歴史上も、感染症がパンデミックとなった際に、それを機に生活を変えよう、よくしていこうと文明が大きく変化してきたらしい。

 

そのさなかに私たちはいる。
 
 
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日常を取り戻す、というのは、元通りになることではなく、変化した環境を受け入れてそれを負荷を感じることなく生活できる状態になること。

 

 

それはいつになるだろう?

 

【比】

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東日本大震災後に生まれた娘がもうすぐ小学校に入学する。

自分の小学校入学のころってどんなだったっけ。


 
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記憶に残っている自分の子供時代の写真を思い出そうとしてみる。




おぼろげにだけど、何枚かの印象的な写真が頭にうかぶ。


親が乗っていたであろう自転車の後ろかごで「どうもすいません」みたいなポーズをとっていた2歳ころ。


夏祭りの時、家の目の前に出ていた出店をバックに父に肩車されていたのは1歳くらいだったんだろうか。

 

小学校の入学式の写真の記憶はないけれど、その時の私と今の娘は似ているのかな。

 

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子供時代の写真は、ほぼ津波で流されてしまった。

震災直前に結婚式のスライド用にと実家から何冊かのアルバムを取り寄せていたのに、律儀にも使った後すぐに送り返してしまったんだった。


いつもはぐーたらな私がなぜあの時、すぐに送り返してしまったんだろう。

 

手元に残ったのは、スライドに使った3枚の写真のデータ。


母方のおじいちゃんが買ってくれたひな人形の前でなぜか万歳をしている私。

おそらく塩釜神社で撮ったであろうお宮参り、母が私を抱いてそのわきに父がいる。


生まれたばかりの妹を抱いた私の隣で弟がひょうきんに笑っている写真。



本当は、たくさんの写真を両親がアルバムにしてくれていたんだけどな。



びりびりってはがすタイプのどっしりしたアルバムに、小さなメモ用紙にコメントが書いてあって、字が上手な父が表紙にタイトルを書いたりしてたっけ。



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比べてみたかったな、自分の小さいころと娘の今と。

 

似てる似てる、と言われるけど本当にそうなのかな?

 

比べたところで何になるわけでもないけど、

こんなところが似てるね、とかこの表情そっくり、とかを言い合う

そういうたわいもないことをしてみたかった。

 

そう、たわいもないこと。


だけど叶わないとなるとなんだか貴重なことのような気がしてしまうこと。




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そんなに大事な写真だったのなら、なんでちゃんとクラウドに保管しておかなかったの?


知り合いに言われた言葉は、きっと私の後悔する気持ちが言わせたんだろうな。



たかが写真、って自分でも時々思うけど、取り戻せないものは、欲しくなるものだ。


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だから、娘の写真はこれでもか、というくらいに毎月フォトアルバムを作って我が家と北と南にある双方の実家に送り、クラウドに保管しつつ、外付けのHDDにも入れて、日本全体がどうにかならない限り、どこかには写真が残っている状態にしてある。


もうこれは、執着(苦笑



でも、そうせずにはいられない。



娘のためにという名目で行動することで、失くしてしまったことで感じている痛みを見ないようにしているのかもしれないけれど、、、いや、きっとそうなんだな。




 
 

【海】

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こないだシャワーを浴びていたら


「結局は海なのか」



という言葉が降ってきた。


 

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3月はなんとなくいつもよりも落ちてしまいがちだから、どんな状態だと自分は心地いいんだっけということを改めて知っておきたくて、

何が楽しくて筆を持つのか

何をやりたくて墨を摺っているのか

を自分の中に問いとして置いてみた。



その中でいろいろな書体を試してみていて、


写真のようなものを書いているときの、予期せぬにじみやかすれ、墨のグラデーションに出会うことが好きで、一色の墨色でまじめにきれいな線を書くことはできることだけど、そこまで興味がないなあ、ということを認識する。


見てみて、このにじみの中にあるかすれ♡

これ、大好物♪

って人に言って回りたい気持ち。



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そして、小さいころ、何もすることがなくなると海に行ってずっと波の形を眺めていたことも思い出す。




大きそうな波、これはここまでくるかな?


それほどでもないと思ってたけど足元まで来た!


この波はあの引き波に勝つかな、負けるかな。


あ、あっちで泡が立った。




そうやって、同じ形になることは二度とない波をずうっとずうっと眺めているのが好きだった。


今度はどんなふうになるのかな?


こないだ海に行った時もやっぱり波の動きをずうっと追ってる自分がいた。


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海と三方を山に囲まれた小さな田舎町の漁師の家に生まれて、閉塞感のある田舎が大嫌いだった。


なんだか海は自分を縛る象徴のような気がしていた。


大嫌いだったけど、海のない生活をしてみたら愛おしさが募った。




自分のアイデンティティのど真ん中に海があることを知り、受け入れたのち、海は牙をむく。



呆然と、静かになった海を何度も眺めたけれど、それでも海を恨むことはできなくて、抵抗をやめた。



そうして、今、自分が書で表現したいものが


波のように一色の中にグラデーションがあって、


しぶきを表すようなかすれや


水の広がりを模したにじみの中に現れる


海だったことにいきつく。





人生の中ではねのけたかったり急に愛しかったりしながら結局は自分にとって大切なベースになっている海を、私は表現したかったのだ。